今日は休日に珍しく都内にお出かけ。
基本的に普段は横浜以南で済まそうとする人間なのですが、
今回はいつだかNHKの日曜美術館で紹介されていた、
林潤一さんという日本画家の展覧会をどうしても見たくて、
今週末がラストチャンスと動く。
結論から言うと、とっても素晴らしいのでぜひ行ってください!
来週末には終わっちゃう!入館料はたった500円!
場所は、中目黒にある郷さくら美術館。
こちらは桜を題材にした作品を主に展示しているところみたいで、
行く途中、有名な目黒川の桜はまだ茶色く小さな蕾をようやくつけていたところだったけれど、
館内は1階から3階まで、いろんな花々が満開。
日本画は、私なんかが相当の努力しても全然描けないんだろうなっていう圧倒的な敗北感をいつも味わわせられて、それが泣けてくるような、微笑んでしまうような、まさに憧れとため息の対象・・・。柔らかな筆跡を見つめながら、「ここを描いていた時は楽しかっただろうな」とか、「緊張しただろうな」「大変だっただろうな」ってあれこれ想像して、画の中をぐるぐると散歩して、時々迷子になる。
今回の林潤一さんの画の中には、私の大好きな自然がそのままあって、本当に久々に山中湖に帰ったような気分になった!「みどり」という色の幅広さを改めて知らされる。
そしていつかも書いたけれど、一生に一枚ずつでいいから、桜と富士山を作品にしてみたいという願望をこの方はすでに何枚も大成していて、4枚展示されていた富士山の作品のうち一枚、この富士山知ってる!と思ったらやっぱり山中湖の富士山だった!あの夕暮れ時の、湿気を帯びた冷ややかな空気までをも、どうして画にできるのだろう。
キリがないのでやめますが、私、このままいったら憧れだけでは済まなくなって、ついには日本画に手を出してしまうのではないかということを恐れています。その時の敗北感たるや、今日の比じゃないんだろうな。