新しい夢

ハンサム大根 2018 ©︎ Hanae Tanazawa 色鉛筆(Color pencils) 3歳の女の子がおじいちゃんの畑に植えて収穫したというものを分けてくれた。見た瞬間に「描きたい!」と思って、実はこれでスケッチ3枚目。
ハンサム大根 2018 ©︎ Hanae Tanazawa 色鉛筆(Color pencils) 3歳の女の子がおじいちゃんの畑に植えて収穫したというものを分けてくれた。見た瞬間に「描きたい!」と思って、実はこれでスケッチ3枚目。

 

おかげさまで、昨日で36歳になりました。

 

そろそろ憂鬱な数字ですね〜・・・36。

35というのはなかなか好きな数字だったのですが。

 

「静かにしてたらスルーできないかな」と友人にメールしたら、

「何も静かにしてなくても・・・」と突っ込まれました。

 

・・・36も好きになれるように頑張ります・・・(奮い起し気味で)!

 

 

正直、35くらいまでには結婚やら出産やら、世間一般的な何かしらの変化があるものと思っていました。でもどうやらそれは私の人生ではないんだと、この誕生日にはそれを受け入れる作業から入りました。

 

悲しいようですが、これもまた人生。

無い物ねだりはやめて、「今」を感謝して生きようと思うと、

いつも落ち着く結論は、ただ絵を描くこと。

 

 

 

絵を描く20歳前までは、私は「過去」か「未来」にしか生きていませんでした。

 

「過去」の、キラキラと楽しかった時間がなんとも懐かしく、美しく思えて浸ってしまったり、

「未来」の、きっともっとなんでも可能で、もっと輝いているだろう時間に生き急いでしまったり。

 

その間の「現在」はいつも現実的で味気なく、いつでも一番、不満を感じる時間でした。

 

 

うーん例えるならば、素潜りで水の中に入る感じ・・・。

 

一生懸命息を保たせようとするんだけど、でもあの空気のいっぱいあった過去に戻りたい、それが無理なら、空気がいっぱい吸える未来に向かいたい!その間に漂う「現在」の酸欠状態の、なんて暗くて怖くて、苦痛なこと・・・!

 

 

 

でもそんな私にとって、絵を描くようになって初めて、「現在」が生きた時間になりました。

 

きっと、酸素ボンベを手にしたような自由。酸素ボンベを担いで海に潜ったら、海底にはサンゴ礁や貝殻が輝いて、不思議で綺麗な魚がたくさん泳ぎ、そこはまるで想像もしていなかった豊かな世界・・・。

 

そんな風にして、海中を泳ぎたいだけ泳ぎまわり、そこで写し出した記念写真は、絵という一枚の作品になる。「過去」に存在しなかったもの(作品)が「未来」に存在するようになる。「あー楽しかった!」っていうイベントの記念に、新しい写真(作品)が一枚残る。こんなに「現在」を生きた証を視覚的に残せるって、ラッキーなことだなって常々思う。

人によっては、子どもなんだろうな。私にとっては、作品が子ども。

 

 

 

この年になると、未来はちょっと怖い。過去には後悔も増える。

 

 

 

だからもっと、現在を生きよう。

 

 

絵を描くだけじゃなくて、

 

美味しく食事しよう。

 

人と笑おう。

 

心から好きなことをしよう。

 

 

それで毎日を重ねられたら、きっと明日死んでも、悔いはなし。

 

 

 

人並みの人生ではないかもしれないけど(お願いだから比較しないで!)、

私らしく生きようと決意した、36年と1日目でした。

 

 

新しい夢の話は、長くなったのでまた今度・・・!

 

 

 

 

いろんな予定ほったらかして今日一日このスケッチに費やした。鮮度のあるものは今描くのを急かされるからいいね。晩には美味しくいただきました。
いろんな予定ほったらかして今日一日このスケッチに費やした。鮮度のあるものは今描くのを急かされるからいいね。晩には美味しくいただきました。

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