「晴れろ〜!」って言ったら、晴れちゃうものなんですね、はは。でもすぐにマグレと知るのは残念すぎるので、ここぞという時までは取っておこうと思います、この特殊能力。
・・・というわけで(?笑)、両日とも大変よき晴天に恵まれて、私は2日目最後の1時間くらいしかいられなかったけど、それでも素敵なイベントだというのが伝わって来ました、ハタオリフェスティバル in 富士吉田市!
先月山中湖のマルシェで初めて作ったポストカードは特に好評で、結構まとめて連れて帰っていただいたりしました。お客さんと直接お話して反応も知れるので、こういう機会はありがたかったです。個人的には、カードセット欲しさに2歳弱の男の子が私の目の前で駄々をこねるという現象を初めて目撃し、それだけでとーっても嬉しかったのですが、結局2セット買ってくれた若いお母さん、ありがとうございました!急な告知でも来てくれた先輩や友達にも感謝でした!
前回のアート・マルシェの時に思ったことなのですが、買ってもらえることはもちろん、たとえ買ってもらえなくても、足を止めてもらえたり、話を聞いてもらえたり、面白がってもらえたり、わざわざ会いに来てもらえたり、後から素敵なメッセージが届いたり・・・、そういう一つ一つが、まるで夜道を照らす電灯のように、私の進路を勇気づけてくれるんだと思いました。
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暗中模索という言葉や、トンネルの中を進むようとかいう表現があり、自分の頭につけたヘッドライトの弱々しい光だけを頼りにやってるような感覚もありました。でもよく考えたら、真っ暗なトンネルなんてモグラのトンネルくらいなもので、トンネルの中にこそ電灯はあった。光が弱く感じたのは、自分の進む速度が遅すぎたせいかもしれないし、感度が低すぎたせいかもしれない。でも本当に真っ暗闇であるってことは、実はそうそうないことなんだということに、ほとんど初めて気が付いたのです。周りが暗いと思っていたけど、実は自分が目くらだった。
暗中模索という感覚は、別に表現者や研究者、開発者だけの特別めいたものではなくて、きっとどんな人でも感じる瞬間があって、不安とか孤独とか表現されたりするのだと思います。例えば今犬の介護をしていて、誰かを介護している人は、そういう出口の見えない不安や寂しさを感じているかもしれないな、と・・・。
だとしたら、私は自分の作品でどう他の人のトンネルを照らす光の一つになれるだろうと、徘徊が激しくなった老犬を看ながら、ちょっと考えてみたりしたのでした。