出版社の話、続き。

裏表紙のたこさんがお気に入り
裏表紙のたこさんがお気に入り

 

さて、前回の話の続きです。

 

今回、実務経験のない二人が出版事業を始めることができたのは、AmazonのPOD(Print on Demand)出版というサービスのおかげです。その名の通り、注文が入った時点で初めてAmazonが一冊から印刷し、配送してくれるという、超画期的なサービス!

 

おそらく、Kindle(電子書籍)が先に始まって、同じデータを実際の本に印刷できたらというのが発想の元だったのではないかと思います。私たちは今回は練習帳なので電子書籍にはしませんが、どちらでも構わないという場合は、一度データをアップロードしてしまえば、Kindleでも紙の本でも両方の出版が可能となります。注文が入って初めて生産される=在庫を抱える必要がないのはローリスクどころかノーリスク。金銭面だけでなく、環境面でもサステナブルなので、大変優れたサービスと言えると思います。印刷代やAmazonの手数料を差し引くと利益は薄いけど、市場は全世界に広がるのでメリットは十分にあると思います。

 

出版社だけでなく、SNSなどもそうだけど、発信という部分はかなり民主化が進み、自己表現の可能性は過去に考えられないくらい大きく広がったと思いました。出版社の立ち上げそのものもそんなに難しいプロセスでもなく、それを知らないだけでものすごく権力を握られていたんだな、と正直思ってしまいました。既存の出版社の強みはプロとしての質の高さやネームバリュー、実店舗での販売だけど(中次業者や書店との関係が新規は獲得しにくいと思われる)、あと凝ったデザインはPODではまだちょっと難しいけど、今までだったら弾かれてきたような個人にとって選択肢は十分広がっていると思いました。

 

今回自分でも一冊買ってみたのですが、本のクオリティは遜色なく、バーコードもAmazonがつけてくれるので本物感がいい感じです(ちなみに日本の書店で売る場合は別の種類のバーコードが必要になります。)

 

実は普段はなるべく日本企業を応援しようと思ってAmazonは使わないようにしているのですが、ここまで圧倒的に優れたサービスは認めざるを得ないというか、やはり資本があるからできることではあるけど、ただただすごいの一言です。原稿はPDFで入稿すればいいので、多少パソコンを扱えれば本当に誰でも本を出すことは可能です(なので、「あなたでもできます!」なのです)!もちろん内容の良し悪しは出版社というフィルターがかからない分だけピンキリのクオリティが生まれるかと思いますし、プロモーションも自分でやっていく必要があります。でも、フィルターが少ないということはそれだけ純度の高い自己表現ができるということ。どんな結果も自己責任で受け止めればいいのだと思います(仮に出版を差し止めても在庫は0)。ちなみにAmazonのみで販売する場合は出版社登録をする必要もないので(Independent Publisherと明記される)、よりハードルは下がります。私たちはもっと幅を広げたいということでちゃんと出版社にしたのですけどね。

 

なので、もし本にしてみたいことがあるとか、アイディアが湧くことがあればぜひ誰でも挑戦してみて欲しいし、私にできることだったら全然相談にも乗りますので(相談は無料です!)、皆さんの秘めたる世界もぜひバーンと世に知らしめてみてください!

私もいつか何か、やっちゃおうっと・・・!

 

 

↓ご報告↓

一時Handwriting Reference(手書き)部門で1位、Early Childhood Education(幼児教育)部門で5位になりました!!想定外の嬉しいボーナス!ご購入下さいました皆様本当にありがとうございます!!!

 

"Handwriting Workbook for Kids: Letter tracing and handwriting practice"

 

56ページ、748円(税込)

 

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