今晩も何か一仕事しようと思ったのだけど、今手がけているものは一旦区切りがついて(先方様待ち)、次のは無理して今晩始めなくてもいいかなと思ったら時間を持て余しそうになったので、ブログを書くことにしました。
ちなみにこのブログはランダムな内容を書いているようで私の中では定まったテーマがあり、思想や趣味などに触れていたとしても、実は全てクリエイティビティやインスピレーションに関わることだけを取り扱っています(そうでないこともあったかもしれないけど)。
私はまともな画家さんのように毎日デッサンやスケッチをしないし(そういうのむしろめっちゃ苦手!)、なんなら1、2ヶ月何も描かなくても全然平気ってくらい絵だけの人間ではないんだけど、その代わりに日々料理を作って盛りつけたり、家や着る物のこと考えるのは、単なる趣味以上に色彩や感性を磨くための一番手直な練習だと思っています。だって毎日デッサンとか、根気がなくてできないんだもん。笑 でも人間は否が応でも食べなきゃいけないから、毎日「食べられる絵」を描いて練習しているという感覚。だから、一人でよくちゃんと手料理するねって時々言われるけど、こういう理由だったら、私みたいな仕事してる人間には普通のことでしょ?(もちろん人によるけど、私はこれくらいしか日々修練していることがないのです。)今日も、サラダに紫が入るだけで綺麗だなとか、トマトの赤ってすごいなとか考えながら作っていました。
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そういうわけで、お皿を盛り付ける器も大好きなのです。
女性は靴を持つタイプと器を持つタイプに分かれるって聞いたことがあるけど、私は確実に後者。
一人では不要な量の器を持ってるし、割れたけどいつか金継ぎしようと思って捨てられないものもある。何かを盛りつけるイメージが湧いてしまったら、新しいものもまだまだ買ってしまうだろうな。
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前置きが長くなったけど、2020年の最初のGW後のロックダウンの時に(皆さん覚えてますか?)、退屈しのぎにずっとやってみたかった陶芸に一人で行ってきました。陶芸って絶対沼だから最初の一歩がなかなか踏み出せなかったのですが、楽しかったしそれなりに役立つものが作れたのでよかったです。
3つ焼いてもらったうちの2つが、上の写真に映ってる左上の小鉢と、中央の黒いお皿。どちらもすごい使いやすくて毎日のように取り出しています。
小鉢は、実はロクロを回して作った最初のもので、その証拠に縁が少し湾曲してるの。ロクロの上で回る土に対する力加減がまだわからなくて、押しつぶしてしまって失敗したと思ったんだけど、それがむしろ味に思えて焼いてもらうことにしました。釉薬をかけず素焼きにしてもらった素材感も朴訥としてて満足。
中央の黒いお皿は、もう何年も理想的な黒いお皿を探していて出会うことができず、作ってしまったもの。イメージしてたものより縮んで小さくなったこと以外は結構理想に近くてお気に入り。ただ、所詮素人の作品なので縁が欠けやすく、その度に黒い陶器用マーカーで塗りつぶしてるから、それもまた味になって唯一無二な一枚。
結構お皿って白を選ぶことが多いと思うんだけど、白は若干食材が冷めて見えがちな反面、黒いお皿は食材を温かく、コントラストで輪郭を美しく見せてくれるからおすすめです(試しに上の写真のお皿を白にイメージしてみて)。
今日はサラダに塩振ってたらいっぱい出過ぎて芸術的な見た目になってしまったけど(笑)、塩とか胡椒振ることだって絵にタッチを加えるようなもの。
私のお料理に関しては、味云々は別として(笑)今日も練習やってるなって感じで見てくださいね。