この前のブログを書いたのち、書きたいことが色々出てきてしまって、久々にガーナにいたときのアルバムを引っ張り出してきました。2002-2003年の思い出。懐かしい。
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あのね、少し真面目な話になるんだけどね。
ゴミの話の続き。
1,2年前にこのニュース↓を知って、とてもとてもショックだったのです。
3分の短い映像があるからぜひ見てみてください↓
ファストファッションの末路……不必要になった衣服の埋立地(BBC Japan)
映像でも分かる通り、私たちが良かれと思ってリサイクルに出した古着が、最終的にはガーナのような国に行きついて埋め立てられ、土地や海や空気を汚してるかもしれないのです。
ここに出てくる海岸がどこかはわからなくとも、自分がその延長線上のどこかにいたことは確かだし、それがこんな風に汚染されていると知ってショックで仕方ありませんでした。
ほんとかなぁと思いながらも、着られない服は繊維としてリサイクルされるという文言を信じて私も出したりしてたんだけど、安い服を作ってる企業がそんな手間なことするわけないよね。面倒なことはいつだってこういう貧しい人や土地に押し付けられるのです。
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ガーナ人は一般的にフレンドリーで礼儀正しい国民性。写真を見ると分かるけど、オリジナルの布を買ってきて自分の体に合うように仕立ててもらったり、既製品もきれいに着こなしたり。スタイルがいいからまたかっこいいのですわ。
当時はそこまで古着が出回っていることもなかったけど、今は海外からの安価な古着が溢れ、土地のオリジナルの服飾産業は廃業に追い込まれ失われつつあると聞きます(それは日本でも同じ)。私はアフリカの色彩豊かな布や、それで服を仕立てる職人さんのお仕事を間近で見て、自分も作ってほしいと思ってデザインしたりして、それが絵を描くきっかけになったりもしました。
かつて奴隷貿易でも大変な被害にあったこの国は、今はまた違う形で他国から虐げを受けていると言えなくもありません。ファストファッションを全く買うなとは言わないけど、次に服を買うときや手放す時、ちょっとこんな国のことも思い出してみてくださいね。
↓おまけ