2024年
3月
27日
水
少し、隙間時間。
今ね、とある作家さんのちょっとした作品集を作ってるんだ。そんなに分厚くはないけど、楽しいお仕事。作品一つ一つの素晴らしさを、どうやって魅せよう、伝えよう。
大好きな画集コレクションを引っ張り出して、ブックデザインそのものを研究。
自分がずっと大好きで集めてきたものを、自分自身が作れるだなんて!
文字の大きさは、とか、画像の配置の仕方は、とか、紙の厚みや種類は・・・
今までと違う見方で、大好きな画集を眺めるこの数日。
楽しくて、時々ね、私の中の小さな加山雄三さんが現れて、
両手を頭の裏に、何かにもたれかかって、少し高いところをぼんやり眺めながら呟くんだよね。
「ぼかぁ、幸せだなぁ・・・」
・・・って。笑
あの感じ。あのしみじみとした感じ。
好きなことができている、その幸せ。
***
私、アートは一応アカデミックに習ったけど(って言ってもたったの2年だけど)、デザインはほぼ独学。それが自分の強みでもあり、コンプレックスでもある。
強みというのは、座学で学ばなかった分、「デザインとはこうあるべき」という固定観念がそこまでない(と思われる)こと。自分が好きなデザインを参考に、あくまでも自分の基準を信じて作る。今更デザインの常識とか知るの怖すぎて(色々間違ってる可能性あるじゃん!)、いわゆるデザイン本は一冊も持ってない。気になったら調べて、人様から意見聞いて、の積み重ね。
コンプレックスは、こんなやり方でいいのかな?プロから見たらおかしいかな?ってやっぱり少し気にしてしまうところ。デザイン事務所とかで修行もしてないし、先輩とか同業の知り合いもいない。同業者的にどうなんだろうな、私のデザイン・・・怖くて聞けない・・・。
でも、以前もどこかで書いたけど、この世界に明確な正解はないから(例え学術的に学んでいたとしても!)、とにかく自分も相手(クライアント&エンドユーザー)もいいと思えればそれがゴール。これ、究極の自己信頼の訓練なんだけど、日々、「この(対象物の)何を見て、自分は美しいって感じてるんだろう」って考えることが学び。要素は、バランスだったり、色彩、スケール、素材、主題・・・などなど。
***
ブックデザインにあたって、本のデザインマニュアルは読まない。
代わりに、
私は1アートファンとして、大好きな画集の何を見ていたっけ・・・
って考える。
そんな目線で様々なブックデザインを眺めていたら、唯一間違ってはいけない回答に辿り着いた。それは、私(デザイナー)のエゴで作るのではなくて、アーティストの作品にしっかりとスポットライトを当てること!
なので、
徹底的に黒子になれればいい。
なるべく自分の存在を消して、ファンの皆さんがアーティストさんの世界に没入できるように。
そう思ったら、勝手に感じていたプレッシャーから少しずつ解放されていったのでした・・・。
デザイナーってね、アーティストと全然違うの。
そんな話もいつかできたら。
2023年
6月
18日
日
お勤めはあと3週間続くのだけど、今週末は少し仕事の区切りが良かったので、金曜日は友達と1年以上も行きたくて行けなかったピザ屋さん(イタリアで食べたピザよりもどこのピザよりも美味しい!!)に行ってわーっと飲んで食べて、今日もまた金沢文庫の友人たちと久々の外食。昨日も今日もボトルでワイン頼みたい人がいるから便乗して飲んでいたら(2日ともビール飲みたい気分を一向に叶えられなかった)帰ってきて2時間ほど爆睡してしまったので、久々に夜な夜な起きてこれ書いてます。なので特に目的のない投稿。
今日はたまたま気候とか気分で選んだ格好もあったと思うけど、久々に会う友人らに、「まともな感じになったね!」「シュッとしたね!」とお褒めの言葉をいただき、我ながらまともな生活を続けていい感じに社会人感出てるわ〜と思っていたのだけど、酔いも回ってきた後半、ちゃんと人様の飲み物を倒し、皆様に「やっぱりハナちゃんはちゃんとポンコツだった」と安心していただきました。笑
そのせいでさらに話題にされたのだけど、以前、とても高級なワインを何本もご馳走になることがあり、やはり酔いも回った後半、一本おいくらするんだろうっていう上質なビンテージ赤ワインの入ったグラスを倒し、見事お宅の白いカーテンを赤く染めたのでした。ホストのお二人は慣れた様子で「全然大丈夫、大丈夫!」とフォローしてくださったのだけど、内心ではバカラのワイングラスまで割らなくてよかったと思っていたのでした・・・(カーテンはすぐに洗濯されて翌朝には戻っていました)。
その方達は懲りずにまた私にお仕事をご依頼くださっていて、今絶賛制作中。ポンコツでも、ポンコツなりに生かしてくださる方たちがいるものです(合掌)。
言っておきますが、私飲んだらちゃんと酔いは感じるけど全然変わらないのですよ(あ、でもポンコツ具合は進むか)!何杯飲めば記憶ってなくすのだろうと思うくらい、全部覚えてるし。笑
お酒は美味しく楽しく飲みましょう♪
おやすみなさい〜〜
2022年
11月
02日
水
先日AWESOMESとの打ち合わせを兼ねて午前中から鎌倉へ。
店舗はとてもいい感じにインテリアがゆったりと寛いできて、経営もとても順調とのお話を聞けて嬉しかったです。
それで、10時過ぎには終わってしまったので、なんとなくそのまま街をぶらりしていたら見つけた面白そうな展覧会のポスター:
場所もすぐ近くの川喜田映画記念館だったので足を運びました。
単純に小津安二郎監督の映画が好きで行ったのだけど(こちらやこちらでも好き勝手書いてたけど)、そういえばって思い出して期待して入ったらついに出逢えました。グラフィックデザイナー河野鷹思(こうのたかし)氏のポスター!
松竹キネマで数々の映画ポスターを手がけ、小津安二郎監督のポスター制作も多数。その後美術監督、舞台美術などでも活躍した日本のグラフィックデザインの草分け的存在とも言われている。
この河野鷹思(本名:孝)氏、実は私から見て斜め上くらいの大叔父様(??)で、父方の実の祖父の従兄弟に当たる。父は三男だから戦争孤児として棚沢家の養子になったわけだけど、埼玉の長男家や親戚の何割かは河野さんなのです。
とても誇らしい方なのに、なぜか親族や私が知ったのは2008か9年頃だから、あまり深いつながりはなかったのかも。まぁ、有名になると親戚が増えるとはまさしく、私なんて血の濃度では数%くらいしか一緒じゃないかもしれないけど、でもアートに目覚めて数年後この方の存在を知り、いただいた貴重な画集を見た時、我ながらびっくりするものがありました。作風が、似てる・・・。
今となってはもちろん参考にすることはあるから、似るというのはありえるんだけど、私が折り紙でコラージュをするようになったのが2007年頃。その当時の稚拙な作品と河野氏の作品には、完成度に雲泥の違いはあれど要素としての共通点がいくつかあったので、私にはこの方と同じ血が流れている!といたく感動したものです。
恥ずかしいけど、並べてみる。
↓こちらは無意識レベルで記憶していた可能性はあるけど、参考にしたわけではないのに似てしまった作品。今回画集を開いて気がつきました。
鷹思おじさま(内心こう呼ばせていただいている笑)や小津監督のこと、本当はもっといっぱい綴りたいんだけど!仕事しないとなので今日はやめておきます。
鎌倉での展覧会をきっかけに久々にこの方の分厚い画集を読み進めた中頃・・・オーストラリア前にOKいただいていたデザインをそろそろ印刷にかけましょうっていうタイミングで改めて見たら、あれなんか、違和感・・・。もっとこういうデザインの方がいいかもって思って今日ミーティングで改めて提案させてもらったら、そっちの方が好反応!ということで、何ヶ月も生みの苦しみを味わい練り上げたデザインを全て棄てて、一から作り直すことにしました。元のデザインも別にデザインとして成立しているけど、誤魔化しきれなかった自分の中の違和感が、この先何年も使われるものに印刷され続けることに自分自身が耐えられない気がしたのです。これって本当に単なる私のプライドなんだけど、そんなことを許してくれるクライアント様にも感謝です。
鷹思おじさまやいろんな素晴らしい過去のデザイナーの作品集を眺めるたびに、私のささやかな望みと思ってしまうのは、未来のデザイナーさんがヒントになるようなものを、私も一つでも作り出せたらいいなということ。画集になるとかじゃなくても、誰かが手元に残しておきたくなるような、ささやかな何か・・・。一仕事終える度にもう死んでもいいかもって思えるくらいに、毎回いいものを作りたいと思っています。
なので11月は自分で自分を大変にしちゃったけど頑張りますよー、
鷹思じっちゃんの名にかけて!
2017年
12月
19日
火
これまた時間が経ってしまいましたが、先月晴れて真打昇進をされた落語家・立川志の八さんの特別な会やパーティーに立ち合わせていただきました。立川志の八師匠、改めて真打昇進おめでとうございます!!:D
私は2013年度の手ぬぐいと、ロゴ制作を担当させていただいてからのご縁なのですが、今年はこの昇進に伴い、様々なデザインにも携わらせていただきました。おかげでとっても勉強となった数ヶ月でした。
何よりも、長いこと修行を積まれてきた志の八さんの大きな節目に関わることができたのはとても光栄でした。昇進落語会では師匠方からも喜ばしい、おめでたい気持ちが温かく伝わってきて、たくさんの笑いに満ちた最高の会でした。その後27日にお招きいただいた披露パーティーは本当に超豪華大盛り上がりで、とーっても楽しかったです!!余興で登場した芸人のタブレット純さんが面白すぎたり、私も大好きなミュージシャンのMichael Kanekoさんが弾き語りで歌ってくれたり!その他いろんなことがありすぎて書ききれないのが残念ですが、とにかくなんでも笑いに変えてしまう芸人さん、ほんとすごいな〜と思いました。
さて、デザインですが、何が一番大変だったかな〜と思い出すと、やっぱりこれ、手ぬぐい!これは本当は来年度用のデザインなのですが、今年に限りこのタイミングでのお披露目となりました。
おめでたいモチーフとして鯛にしたのはもちろんですが、実は2014年度の手ぬぐい制作時ボツになったモノグラム案があり、それを思い出した私が、「(ちょっと作り変えれば)ウロコみたいだから、おめでたい年だし鯛のデザインにするのはどうでしょう?」みたいな、そんな始まりでした。ウロコの部分(と波に見立てた青い部分)をよく見ていただくとわかるのですが、「しノ八」をモノグラム化してるんです。
ただ、私のデザインの師匠であり、志の八さんのチラシ等を担当している藤田治さんには「それで気付く人はほとんどいない」と一掃されました。笑 まぁあわよくば気づいてもらえればというのと、どちらにしても鯛のデザインはふさわしいとの話し合いで決まったのはいいものの・・・その後が長かった!!まるで出口の見えないトンネルのよう・・・もうこの案は放棄しなきゃならないかなとまで思ったけど・・・過去の手ぬぐい柄を取り入れ、余白にモチーフを飛ばすという小さな発想一つで、イメージが広がってなんとか完成させることができました。
こちら、実は縦にも横にも飾れるようにデザインしており、どちらで見ても生き生きとした躍動感を感じさせられるよう工夫しています。志の八さんはよく居酒屋などのお店でも落語会をしているようなので、そういうところにも合えばいいなと思いました。
そんなこんなで全てがギリギリになってしまい、11月15日に東京のイイノホールで行われた真打昇進披露落語会に直接納品された手ぬぐい100枚は、買って帰ろうと思ったら売り切れていました!!それはそれで、嬉しかったです:)
次に思い出深いのは、これかなと思います。
七味で有名な、長野の八幡屋礒五郎さんとのコラボ商品で、オリジナル「八味」!こちらは試食も少しさせていただいたのですが、今回作ったグッズの中で私的には一押し!
ほんと病みつきな美味しさで、特に山椒がよく効いており、何にかけても味が格上げされます。私が好きなのは、普通に豚汁とか、大根と牛肉を酒・砂糖・醤油で甘じょっぱく煮付けたものとか(最近ハマってるやつ笑)、あと何気にゆで卵+マヨネーズにこれをかけてもちょっとしたオードブルみたいになって美味しいです。あとは焼き鳥系はほとんどいけるかと思いますし、お蕎麦ももちろん、卵がけご飯にもいいかも・・・。って、デザインの話から遠ざかってしまった・・・。今後グッズ販売されますし、長野市の八幡屋礒五郎本店でも取り扱っていただけるみたいです。私的には、なくなったら即買い足しの一品です。
パッケージはおなじみ八幡屋さんのロゴを正面に、その脇を使わせていただけるということだったので、元々の八幡屋さんのデザインともなじむように、志のビーをかぼちゃではなくて唐辛子にとまらせて絵の質感が合うように調整しました。ちなみに「八」の字は志の八さんがこだわって手書きでデザインされたのをトレースして使いました。
長くなってしまいますが、このまま書きます!
こちらはとても光栄だった仕事・・・。落語家さんが真打昇進する際に3点セットというのを作るのですが、それが、①名前の入った扇子、②手ぬぐい(鯛とは別のもの)、③師匠による認めのお言葉が書かれた「口上書」の3点。この、「口上書」を制作させていただきました。とは言っても、こちらは志の八さんが結構明確なイメージを持っていたので、それを形にしたまでなのですが。もともと花札の一枚のイメージで3点セット用の手ぬぐいも決めていらしたので、同じモチーフの月の内側に立川流の紋である三階松が裏から透けて見えるようにデザインしています。それを包む紙はトレーシングペーパーに白(実はグレーバージョンもある)で、ススキの野のデザインを施しました。このススキの線を描く作業が地味に苦労しました。というのも裏面で線がきちんと合わさるように調整しなければならなかったので・・・。ある意味何よりも大切なアイテムだと思ったので、想像通り仕上がったのを見てほっとしました。
次はこれ・・・。
今年の流行語大賞にもノミネートされた、ハンドスピナー!なんとスイッチを押して回すとShinohachiの文字が浮かび上がる優れもの(?)です!笑
引き出物の中で、一個だけくだらないおもちゃみたいなのが欲しいということで、これにされたらしいですが、意外と回してみると気持ちよくてずっと回してしまう自分がいます。笑
デザインしたのはその台紙。「トイザらスのような、ちょっとジャンキーな感じで」とのリクエストで、まぁトイザらス感は出てるかわからないですが、かつてないベタな感じのデザインを施しています。笑 志のビーが座布団にとまってるのはちょっとかわいいかなと思います。
裏面の注意書きでも落語家さんらしく遊んでいますので、よかったらよく読んでみてくださいね。
こちらもグッズとして販売されます!
2017年
7月
13日
木
毎日暑いですねー。
毎朝軽く熱中症状を感じながら目覚めています。皆様お気をつけくださいね。
さて、そろそろ何かアップしたいな〜と思いつつ、あまり新しい作品もできていないので、たまにはこんなにも面白いかなと思いました。
普段はツルの恩返しのツルよろしく、制作過程は見せたくない人間なのですが(なんでしょう、人の目があると100%自分になれない気がするんです。お行儀のいい猫なら入れることもありますが)、今度デザインワークショップもやることですし、私が普段作品をどう仕上げているかをお見せしようかと思いました。
こちらはと〜〜っても苦労したY(ヤク)の例です。紙を切ったり移動させながら作るのですが、動かす前の方が良かったかもっていうことがあるので、このように記録しながら比較を繰り返し、もういいなとなったところで、ようやく貼り付けして完成させます。実際にはこの3倍くらい写真があるのですが、主だったものをピックアップしてみました。
簡単なものは頭の中でスケッチできたのですが、ヤクくらい難解なものになると、まずは紙の上で試行錯誤・・・。調べて頂いたらわかるのですが、ヤクはバッファローみたいな、ごつくてどうにも姿を細められない動物。でもYから始まる他の動物の選択肢はなく、これで進むしかありません。画像検索でヤクをあらゆる角度から眺め回しますが、この子に関してはどう斜めに見てもYという形を見出せません。2015年4月上旬、最初は正面から捉え、体を背景のように使い、特徴の一つであるツノを誇張してYにならないか試みたようです。試行錯誤してるのはわかるけど、ぜんっぜん、可愛くないし、むしろ気持ち悪い・・・苦笑
その後5ヶ月ほど放置しました。再開したのは8月下旬。その間、山に行ったり、川で遊んだり、クサボケちゃん描いたり、友達と会ったり、そんな写真が残っていますが、きっとそんなのも必要不可欠な時間だったんですね・・・。ようやく、ファサファサの尻尾を使うことを思いついたみたいです(3枚目のスケッチ)。ヤクの尻尾がこう都合よく、上に上がってくれたら助かるなぁと思いながらもそんな画像は見当たらず、初めて動画でヤクを観察することを思いつきました。そうしたら・・・ヤクはネパールの山に住む動物。つきまとうハエを追い払うために、尻尾を揺らしはためかせている、なんとも躍動感溢れる動画を発見!これならヤクの生態を生かしつつも、Yの形になる!・・・そこからなんとか道が見えて、完成にこぎつけることができました。
仕上げたのは9月3日の夜。でもこれも長すぎるわけではないです(多分一番長かったのはBのBat。5年越し、3回目の挑戦で完成しました)。この日の写真でもわかるように、一つの作品を作る傍で、残りの折り紙を組み合わせて全く別の作品を作ったりしています。これがなかなか行き詰まった脳のスイッチを切り替えてくれて、純粋に楽しめる上に作品も増えるので、助かっています。
だいたいこんな感じでいつも制作しています!
・・・と、ここまで書いて、こんなに難しい例を出して良かったのかと心配し始めました・・・。今度のデザインワークショップでは、もっとずっと簡単に発想できるように準備していますので、気負わず気楽にお申込みくださいね!!
Just thought about showing you how I usually make a work. This one ("Y for Yak") was one of the hardest ones among the 26 alphabet animals, but since I tried out everything I could, I can proudly release it with no regret. And often other works are created alongside. It helps me switch off & on my brain so I love doing it. This one started in April 2nd and finished on September 3rd, 2015. 5 months to pause in-between. Waiting for a fresh idea is another important part of creative process... ( the longest one was "B for Bat"... 3 trials in 5 years!) All my children (works) are precious for me because of such time I spent with them...
2017年
6月
27日
火
デザインワークショップをしますということなので、今年ももう折り返し地点となった今頃、アップし損ねていた落語家・立川志の八さんの手ぬぐいの2017年度版お披露目です!(おそ!)まぁ2016年度版の色違いなのですが・・・。
今年は、ご本人様のご希望で、一色は灰色にということで、もう一色は華やかな赤に決めました。どちらも美しい手拭いになったと思います。個人的に、灰色に入れた紅色が、色気があって気に入っています。
私が以前個展をやり、今度ワークショップをやらせていただくgallery fuさんで、6月の半ば頃、志の八さんの独演会がありました。私の個展に志の八さんが来て下さったのがそもそものご縁ではありましたが、私が間に入ってどうこうしたわけではなく、双方が知らないうちに仲良しになっていたらしく(笑)、おかげで私は二日公演のうち初日、堂々とお客を楽しませていただきました(スミマセン・・・)。あの小さなギャラリーが特別な寄席空間と生まれ変わり、想像した以上にとても聴きやすく、志の八さんの噺はやっぱり面白くて(特に飲み食いの仕草が美味しそうでいつも本当にお腹が空く!)、集中して噺に聴き入ることができました。
壁には二つ目の初年度からの手ぬぐいがずらりと飾られており、2013年度版から私は関わらせていただいているのですが、ああやって全部の柄が並んで見るのは初めてでしたし、なかなか壮観でした。しかし、写真は一枚も撮ってないという失態・・・。
来年はどんな手ぬぐいに・・・なんて思われるかもしれませんが、志の八さん、いよいよ真打昇進間近ということで(おめでとうございます!!)、その際の手ぬぐいの柄はずっと前から決められているみたいなので、私はお役御免となりそうです。でも、嬉しいことですね!今後の志の八さんのご活躍もぜひご注目下さい!!Twitter
2017年
3月
06日
月
私の友人まゆが始めたセレクト書店、蓬(よもぎ)BOOKSが3月3日にオープンしました!
私は5日の午後になってようやく行くことができたのだけど、と〜っても素敵なお店になっていました!限られた時間でよくここまで準備したなぁ・・・。
三鷹の商店街は、土日祝日が歩行者天国になるらしく、人出もあってお店にもなかなかの客足(この時はたまたま私含め知り合いが3組いる状態だったみたいだけど笑)。
私もいろんな本が気になって、そのうち絨毯に座って読み込む始末・・・。1時間半くらい長居してしまいました。
そして、先日亡くなったミッフィーちゃんの生みの親、ディック・ブルーナさんのデザイン本をずっと欲しいと思っていたので、この機会にゲット!それと、もうすぐ1才になる姪っ子ちゃんにも1冊。本好きの店長がいいものを厳選してくれているので、オススメを聞いてその中から選べるのは、むしろ莫大な量の本屋さんであれこれ探すより買いやすかった!
そして入ってすぐのところに、私のABCアニマルズカードセットを置いてくれていて、ささやかな友情を感じる・・・。涙
こちらの棚は、私みたいな個人でやっている作家さんの絵本作品( ZINE:ジン)を置いてます。私もいつか作りたい。
それで、今回来た目的のもう一つは、よもぎBOOKSのためにデザインしたラッピングペーパーの仕上がりを確認するため。
うーむ。こんな感じ!
切り貼りで本当に好きなようにデザインさせてもらいました。
作りながら湧いて来たタイトルは、"Book Forest"。
本屋さんとかで、本が縦とか横に積み重なっている雰囲気が好きで、
ハサミでザクザク切ったいろんな形の四角だけで構成しています。
私的には新しい要素。
それと、いろんな折り紙の中から直感で選んだ、私がイメージする三鷹の色。
黄色・オレンジ・緑・茶色といったアースカラーの「ちょっとレトロ」が勝手なイメージ。
三鷹はピンクじゃないんだよねと、敢えてわかりやすい可愛らしさは避けました。
プレゼントを開ける前からワクワクするような色彩のプレゼントになれば・・・。
でも正直言ってしまうと、色の出が願っていた感じよりも薄かったので、そこは残念。あと1.2倍くらい濃いイメージだったので。
でもいつもと違う印刷屋さんだったし、これも一つの経験として次に活かしたいと思います。
2016年
2月
06日
土
少々遅れましたが、今年も落語家・立川志の八さんの手ぬぐいデザインを担当させていただきました!
とは言え、今回は2013年度版の柄の色違いをご希望されていたのでそんなに真新しいデザインではないのですが、せっかくなので、ご本人が高座でより使いやすいように柄を細かくしたり、名前の表記を和風にするなど、以前のものを展開・改良したものになりました。ご本人はもちろんのこと、たくさんの方に喜んで使っていただけたら嬉しいです(志の八さんの落語会やサイトでもご購入いただけます!)。
デザインしたものって不思議で、クライアントの方と何度も話し合って決めるものなので、一度我が手から離れると自分が関わったことを忘れてしまうくらいにいい意味で未練がないというか、アート作品を手放すのとは感慨深さが違っていて不思議です。一つには、独断でない分だけ時間がかかり、気力や体力を消耗するので、完成したころには疲れきっていることもあり・・・苦笑(私の力不足がいけないのだけど!)。でももう一つは、複数の人間が知恵と信頼を寄り合わせて、最善の物を作ったんだっていう自負から生まれてくる安心感のためなのかなとも思います。
でもそんなこんなで、せっかく作ったチラシなども上がったものを確認して終わりのことが多くきちんと保管していなかったから、いざアップしようと思ったら載せるものがなくて困りました・・・(そもそもそんなにないから余計に・・・)。という訳で、Coming soonと言いながら一ヶ月以上もかかってしまったのですが、Works and Designsにデザインの過去制作例をアップしておきましたので、よかったら見てみて下さいね。
デザインはまだまだ発展途上で、色々な方に教えていただいたり、身近な人に依頼という形の初期投資をしていただいて少しずつ技術を得てきている状況です。最近になってようやく作業に慣れてきた感があるので、デザインも継続して、もっと色々なものが作れるようになればいいなと思っています。ですので、何か作りたいものがあり、私にできそうなことであれば、お気軽にご相談下さいね!
あ、でも一つだけ・・・内容にもよりますが、基本的には最低締切の2ヶ月以上前にご連絡下さい。場合によっては他の締切と重なってしまったり、そうでなくともそれなりに時間はかかるものなので・・・よろしくお願いします :)
I designed the tenugui towels (above) for Mr. Shinohachi Tatekawa, a rakugo performer for this year again. They are different color variations of my past design in 2013 with some adjustments and changes, but I'm glad they came out in good colors and saw many people buying them :)
It's interesting that every time a design work is done and released to a public, I almost forget the fact that I was playing a part of it. Maybe for one thing, I am too exhausted to look at the product by the time it's out (as I've been looking at it over and over and over... and OVER!!), but another thing is that unlike creating artwork solely by myself, there're more than two brains working together for one project, so I am more at ease, knowing it's well discussed and confirmed to its best.
It's really a different feeling from giving away my artwork. For me, selling an artwork is a more sensitive action every time (though not many yet). Each artwork is my child and I have a memory I spent with it, so maybe that's why…
Anyways, I finally added some images for the Design section at Works and Designs, so if there's anything I can help you with your design idea, please let me know! But in any case, please give me at least 2 months prior to the deadlines, as I may have multiple projects, and designing for me take a lot of time…